新型コロナウイルスへの警戒感が消費者に高まる中、店頭で食品を売る企業が対策に乗り出している。パン店は商品を1個ずつ包装し、スーパーは買い物客が総菜をトングで選び取る方法を制限している。
アンデルセングループ(広島市中区)は全国のパン店「アンデルセン」で、焼き上げたパンを原則、個別に包装するかフィルムをかけることにした。広島アンデルセン紙屋町(同)では、普段はそのままトレーに置いているデニッシュなどを一つずつ透明な袋に入れて並べている。手間はかかるが、同社は「安心して買い物をしてもらえるよう、できる限りの対応をしたい」とする。
イズミ(東区)は、ゆめタウンなど全店の直営売り場で、総菜を透明のプラスチックのパックに入れることにした。商品が増える特売日は総菜を盛り付けた器にふたをした上で、トングの交換回数を増やしている。
マックスバリュ西日本(南区)は食品スーパーで、客がトングを使う販売方法を全てやめた。店内の試食もなくした。「日々の食卓に上る商品なので、衛生に最大限注意しつつ販売していきたい」と説明している。
中国新聞社
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